上記のタイトルのJETROのセミナーに参加しました。非常に興味深い内容でした。講師の執筆した電子書籍がオープン・アクセスになっています。
転換期のシンガポール――「リー・クアンユー・モデル」から「未来の都市国家」へ――
著者の久末亮一氏は以下の記述にあるように講義でリー・クアンユーを「修正全体主義者」「遅れてきたファシスト」と表現しています。
「21世紀に入ると、それまで「明るい北朝鮮」と揶揄されてきたようなシンガポールの国家・社会システムは、国内外の急激な環境変化に適応できなくなり、諸問題が顕在化していった」
こちらはBBCの昨年の選挙に関する記事です。
Singapore election: Does the political shake-up change anything?
久末氏は「手段としてのファシズムの有効性」と「イデオロギーとしてのファシズムの失敗」からリー・クアンユー・モデルが生まれたと分析しています。
また以下の記事は上記の書籍とセットと読むべき記事だと思います。ここではエリートに焦点が当てられていますが、人生の早い時期に「非エリート」と判定された子どもたちの未来はどうなるのでしょうか?
教育移住で脚光「シンガポール」知られざる内実 「人材しかない国」はこうやって作られた
シンガポールの発展は日本の戦後の政策や政治文化との類似点も多く、いろいろ考えさせられました。
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