組織の危機と女性リーダーの誕生。それが生じる背景と課題について英語で議論。
2024年6月後半の「英語で学ぶ大人の社会科:世界の知性が語る現代社会」のワークショップのお知らせです。2024年6月16日(日)夜20時@オンラインで開催するワークショップは、BBCの記事「"ガラスの崖"に潜む見えない危険」を使い、女性リーダーとマネジメントの課題について英語で議論します。
【ワークショップ】
2024年1月に日本航空(JAL)に初の女性社長が誕生しました。そのニュースを聞いて、経済界に衝撃が走った、とBBCは報じています。日本を代表する航空会社の社長に初めて女性が抜擢されるだけでなく、彼女が客室乗務員出身という異例の経歴の持ち主だったからです。
今年4月にBBCの記者からインタビューを受けて、JALの新社長に就任した鳥取三津子氏は、今後の経営に対する「心構え」と抱負を語っています。
JAL初のCA出身女性社長、鳥取三津子氏インタビュー 「いろんな人に自分もできると思ってもらえれば」
「心構え」と書いたのは、鳥取社長就任の発表は、2024年1月2日に羽田空港の滑走路で起きた日航機と海上保安庁の航空機の衝突事故のわずか2週間後だったからです。
しかも、この事故の前年の11月以降、日本航空では国内外で起きた計3件の滑走路誤進入と停止線越えに加え、機長の飲酒による欠航、羽田空港の駐機場での接触事故など、組織の管理体制を問うようなトラブルが続いていました。結果として、鳥取社長は今年5月末に、国交省から厳重注意を受け、陳謝するという事態になりました。
トラブル相次ぐ日本航空、鳥取三津子社長「深くおわびする」…国交省が厳重注意 : 読売新聞オンライン
私は、この謝罪時の写真を見て、「ガラスの崖」を象徴する絵として、教科書に載せたいぐらいだと思いました。ガラスの崖とは何でしょうか?
「ガラスの崖」(glass cliff)とは、2004年に発表された研究論文で使われた造語です。女性が組織のトップになかなか登用されない「ガラスの天井」(glass ceiling)に対する言葉として登場しました。「ガラスの断崖」「ガラスの崖っぷち」とも訳されていますが、業績が低迷していたり、その他醜聞に見舞われるなど、経営が危機的な状況にある企業では、女性がリーダーに抜擢される傾向にある、という現象を指す言葉なのだそうです。
ガラスの崖
この背景には、そういう難しい状態にある組織のリーダーに男性が着きたがらないとか、様々な組織の力学が働いている、と言われています。2012年にグーグルで副社長を務めたマリッサ・メイヤー氏が、経営不振にあった米ヤフー最高経営責任者(CEO)に起用された当時、彼女は妊娠中でした。「日本の人事部」は「ガラスの崖」で選ばれた女性リーダーの立場を次のように説明しています。
女性がガラスの天井を突破してリーダー職に就いた場合、その立場が 「火中の栗を拾う」ような、リスクを伴う危ういものである確率は、男性に比較して不釣り合いに高い
あなたはこのテーマについて、どう思いますか?ご関心のある皆様の参加をお待ちしています。このワークショップの詳細は以下のとおりです。教材として、以下のBBCの英語記事を利用します。
日時: 2024年6月16日(日)20時~21時30分
場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 見学のみ: 500円、初回参加者:800円~
【教材】
The invisible danger of the 'glass cliff'
チケットの申し込みは以下のYahooチケットサイトから、または銀行振り込みでお願いします。
【チケット】
組織の危機と女性リーダー:「ガラスの崖」とは何か【英語で学ぶ大人の社会科】第78回 6/16(日)20時@オンライン
【銀行振込での申し込み】
振込用紙は以下のサイトからダウンロードお願いいたします。
このワークショップの設問は参加申し込み者、サロン会員、有料ニュースレター購読者及び後日発表するnote記事購入者にのみ送付します。過去のワークショップと同様の設問を設定しますので、以下のマガジンの2020年4&5月の記事(設問を公開しています)を参考にしてください。
【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会
このワークショップに関心のある方は以下のニュースレター@Substackに登録していただくと案内が届きます。
【英語で学ぶ現代社会】を無料ニュースレター@Substackで購読しませんか?
【詳細】
参加費は500~2,450円です。サロン・ゴールド会員の割引他、回数券もご用意しています。6カ月の新規サロン会員権の購入(更新も含む)の方の初回参加費は無料です。
申し込み後(開催日前日までに)、メールにてビデオ・リンクもしくは招待状を送ります。解説と設問はできるだけ早く送付します。オンラインでは、通信上の問題が発生する場合がありますが、不具合の場合、次回無料で参加できます。キャンセルの場合も次回への振り替えになります。
申し込みはYahooチケットの他、銀行振り込み/事務所にて支払いでも可能です。初回のみ申込用紙を以下のサイトからダウンロードして振り込みをお願いします。一度設定すると後は申込書無しで銀行振込+電子メールで参加日の連絡を頂くだけで申し込みが可能になります。
【場所】 オンライン
オンライン(インターネット接続+マイク付きイヤホン+PCもしくはタブレットorスマホを準備願います)。Gmailをご用意ください。
ワークショップは気軽に使えるGoogle Meetを使って英語での議論に取り組みたいと思います。グローバルな政治や経済に関するテーマですが、大変興味深い内容ですので、ドリンク片手に気軽にご参加ください。参加費は初回は特別価格です!また、見学チケットも用意しています。
メインでは以下のオンライン会議システムを使います。
Google Meet(Gmailとリンクしています)
【ビデオ会議システム】Google Meet
ビデオ会議の利用にはGMailアカウント及びマイク付きイヤホン(携帯電話購入時に付属品として付いています)、PC又はタブレット・スマートフォンなどが必要になります。使い方はGoogle Hangoutと同じですが、PC以外だとアプリのダウンロードが必要な場合がありますので、事前に動作の確認をお願いします。またGoogleカレンダーもダウンロードしておくと便利です。
申込を受けるとGoogleカレンダーに招待状を送りますので、そちらにアクセスして、予定上のGoogle Meet に参加するをクリックし、マイク・カメラを設定しておいてください。使い方は以下のサイトを参照してください。
ビデオ会議ツール「Google Meet」の利用方法
https://www.lifehacker.jp/2020/05/212607you-can-now-use-google-meet-to-host-free-video-conferen.html
オンラインサロン、note&有料ニュースレター会員について
現在、オンライン・サロン「Global Newsについて語ろう」とnoteメンバーシップ「英語で学ぶ大人の社会科」及び有料ニュースレターの会員を募集しています。サロン会員とゴールド会員は全てのワークショップに割引価格で参加できます
【オンラインサロン】
「オンラインサロンGlobal Newsについて語ろう」を始めました。詳細に関しては以下のリンクを参照してください。
【英語で学ぶ大人の社会科】
noteのメンバーシップを始めました。もっと社会問題について学びたい、英語のスキルを進化させたいという方のための一石二鳥、欲張りな会の立ち上げを目指しています。ワークショップだけでなく「大人のための社会見学」も計画中!メンバー募集中です。
【英語で学ぶ大人の社会科】メンバーシップ
有料ニュースレター【英語で学ぶ現代社会】(発展編)
ニュースレター【英語で学ぶ現代社会】(発展編)はGlobal Agendaが運営するイベント・英語ワークショップの案内及び解説と設問を加えた記事を配信しています。主要な英語メディアで発表される現代社会のターニングポイントになるような重要なニュース記事・論説文を理解するための手助けとしてご利用ください。
英語で学ぶ現代社会【発展編】有料ニュースレターの購読会員(メンバー)はワークショップの解説&設問記事を毎回受取れる他、月1回、ワークショップやイベントに割引価格でご参加いただけます。無料版は購読料Freeを選択してください。有料版の会費は月9ドル(1年:100ドル)です。過去記事はnoteから、ご確認ください。
[note]Global Agenda
Comentários