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執筆者の写真Dr. K. Shibata

松山大学温山記念館 (洋館&庭園@西宮)見学会参加希望者募集

阪神間モダニズムに見る都市と芸術創造・歴史・文化の関係性を知る


先日、神戸~西宮に点在する洋館、庭園、公園など、阪神間のまちなみ形成に重要な役割を果たした「阪神間モダニズム」についてお伝えしました。その中の代表的建築様式を体現した松山大学温山記念館(兵庫県西宮市)の見学会を企画したいと考えています。


松山大学温山記念館(旧新田邸)は、産業資材大手のニッタ(大阪市)創業者であり、松山大学の創立者でもある新田長次郎氏が孫のために、1928年に建てた邸宅です。設計は、東京帝国大学で建築を学び大林組に勤務していたこともある建築家・木子七郎氏です。木子氏は長次郎氏の長女と結婚し独立、新田家の建築顧問としてこの洋館の設計を任されました。この建物と庭園は新田家から松山大学に寄贈され、松山大学の学生のゼミナール活動や研究会議などに利用されています。



パンデミックのため、長らく見学不可でしたが、2023年5月8日から見学会の受付を再開したようです。建物は平日限定ですが、10名以上(おそらく最大15名くらいまで)の参加者がいれば、見学会を企画することができます。以下の要件で見学者を募ります。


日時:平日の午前または午後(ティータイム含み計3時間程度)


場所:松山大学温山記念館

   兵庫県西宮市甲子園口1-12-31(最寄り駅JR甲子園口)


内容:建物及び庭園見学→カフェで地域の歴史と建築の関係性について解説、その後、希望者のみ近くの旧甲子園ホテルの外観を見学


費用: 2,500円(サロン会員は2,000円)、但し飲食費は含まない。


ガイド: Dr. Kuniko Shibata, Global Agenda 代表(地域都市計画&公共政策博士)



参加希望受付:10人以上の人数が集まり次第、会場に予約を入れ、チケットを販売します。日時は設定せず、希望者のみ募ります。申し込みは以下から。






こちらに松山大学温山記念館に関する詳しい解説があります。


松山大学温山記念館(旧新田邸)





また阪神間モダニズムに代表される建築様式「スパニッシュ・ミッション・スタイル」については関西学院大学のHPをご覧ください。


スパニッシュ・ミッション・スタイル | 関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス


本来はアメリカ・カリフォルニア州の太平洋沿岸のEl Camino(王の道)と呼ばれる要路にそって点在する、18世紀から行われたカトリック伝道の拠点となったミッション(修道院)の建築様式にちなむもので、クリーム色外壁とスペイン風赤瓦を特色としています。

その他、この地域になぜ、このような建築物や文化が生まれたかについては以下の記事を参考にしてください。


阪神間モダニズムと夙川の都市景観|Global Agenda https://note.com/globalagenda/n/n4a6b75f80f2e


以下、その一節です。

「東洋のマンチェスター」と呼ばれ明治維新以降、いち早く産業化と人口の過密化が進んだ大阪の発展とともに、1900年代初頭以降、自然豊かで健康な都市環境を求めて、多くの富裕層や中流階級層が、阪神間の郊外住宅地に移り住むようになりました。なかでも、夙川が育んだ豊かな宮水に恵まれた西宮には、当初はリゾートや別荘地、のちには電鉄会社による大規模な沿線住宅地の開発により、日本でも有数の良質な住宅が生まれました。

「阪神KANお散歩マップ:1近代建築」と「西宮まちなみ発見マップ:6 阪神西宮~夙川」


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note記事はこちらから。


松山大学温山記念館 (洋館&庭園@西宮)見学会参加希望者募集|Global Agenda



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