2024年9月開催のワークショップ「`英語で学ぶ未完の資本主義」「英語で学ぶ大人の社会科」の日程と内容が決まりました。
2024年9月開催のワークショップ「英語で学ぶ未完の資本主義」「英語で学ぶ大人の社会科」の日程と内容をお知らせします
書籍「VOAで聞き読み IT社会の英語ニュース入門」を利用したワークショップは終了しました。9月からは「英語で理解する未完の資本主義」を利用したワークショップに移行します。第1&2回は書籍は利用せず、テーマに沿った内容の記事について議論しました。今後の開催内容、時間については、参加者の方と相談して決めていきます。
【英語で学ぶ未完の資本主義】
第2回【未完の資本主義】超少子高齢社会と日本経済 9/4(水)20時@オンライン
2024年9月4日(水)夜20時@オンラインで開催するワークショップは、CNNに掲載された論考「日本の人口危機は何年もかけて作られた - 救済は数十年先になるかもしれない」を使い、超少子高齢社会と日本経済について英語で議論します。書籍「未完の資本主義」第一章に登場するのはノーベル賞を2008年に受賞した経済学者ポール・クルーグマン教授です。第一章での彼の議論は以下の6つです。
日本経済の課題(1)低インフレ率
日本経済の課題(2)生産年齢人口の減少:少子高齢社会と移民
AI及びテクノロジーの発展が経済に与える影響
経済格差
資本主義の未来
経済学の役割
上記の2の「生産年齢人口の減少」の項目では主に移民と経済の関連について語られていましたが、今回のワークショップでは、その前段の超少子高齢社会の原因と解決への道について議論します。近年、選挙のたびに少子化への対策が掲げられていますが、ごく一部の自治体を除いて、日本全体では少子化に歯止めがかかっていません。そのため、生産年齢人口の増加には移民が切り札とも言われていますが、日本では反対意見が根強いのも事実です。
あなたは、少子化の問題についてどう思いますか?このテーマについて、ご関心のある皆様の参加をお待ちしています。このワークショップの詳細は以下のとおりです。教材として、以下の英語論説記事を利用します。
日時: 2024年9月4日(水)20時~21時30分
場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 見学のみ: 500円、初回参加者:800円~
【教材】
Japan’s population crisis was years in the making – and relief may be decades away
第3回【英語で学ぶ未完の資本主義】日本の人口動態と移民 9/22(日)20時@オンライン
第3回は「英語で理解する未完の資本主義」の中の第一章、ポール・クルーグマン教授が「移民と日本経済」について述べている部分(P14-19)について英語で議論します。
出入国在留管理庁(Immigration Services Agency : ISA) が令和6年3月に発表した統計によると、令和5年末の日本国内の在留外国人数は、341万992人(前年末比33万5,779人、10.9%増)となり、過去最高を更新しました。
令和5年末現在における在留外国人数について
しかし、米国の研究機関で開発された人種の多様性を測る指標、The Historical Index of Ethnic Fractionalization Dataset (HIEF) によれば、それでも日本は、世界で最も人種的多様性の乏しい国(Least racially diverse countries)の1位とされています。
Least racially diverse countries
一方、近年欧米を中心とする先進国では、移民を巡る政策が選挙の大きな争点となっています。少子高齢社会の中で移民政策はどうあるべきでしょうか。英語で議論します。
このワークショップの詳細は以下のとおりです。教材としては、書籍を利用しますが、以下の英語論説記事も参考資料とします。ワークショップ及び申し込みの詳細は別記事で追ってお知らせします。
日時: 2024年9月22日(日)20時~21時30分
場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 見学のみ: 500円、初回参加者:800円~
【参考記事】
History of Japanese Immigrants Worth Learning
【未完の資本主義】
2019年に出版されたインタビュー集『未完の資本主義』。その特徴は、現代社会で「知の巨人」たちと呼ばれる気鋭の識者7人に、「テクノロジー」と「経済」の観点から今後の資本主義の行く末について尋ねる内容となっています。
未完の資本主義:テクノロジーが変える経済の形と未来
今回新たに、この書籍の英語版の内容と関連記事について月2回のペースでワークショップを開催していく予定です。以下、それらの識者のラインナップです。
◆ポール・クルーグマン(ノーベル賞経済学者)――我々は大きな分岐点の前に立っている
◆トーマス・フリードマン(『フラット化する世界』著者・NYタイムズコラムニスト)――「雇用の完新世」が終わり「人新世」がはじまる
◆デヴィッド・グレーバー(文化人類学者・ウォール街占拠運動の理論的指導者)――職業の半分がなくなり、「どうでもいい仕事」が急増する
◆トーマス・セドラチェク(『善と悪の経済学』著者・チェコ共和国経済学者)――成長を追い求める経済学が世界を破壊する
◆タイラー・コーエン(ジョージメイソン大学教授・経済学者)――テクノロジーは働く人の格差をますます広げていく
◆ルトガー・ブレグマン(ジャーナリスト・歴史家)――ベーシックインカムと1日3時間労働が社会を救う
◆V・M=ショーンベルガ―(オックスフォード大学教授・ビッグデータの第一人者)――「データ資本主義」が激変させる未来
英語版の書籍はこちらです。今後、参加を希望される方は、以下の書籍を購入してください。特にグローバル経済について学びたい方に、うってつけのワークショップです。
英語で理解する未完の資本主義
「インタビューの英語書き起こし」「日本語訳」「用語解説」「7人のインタビュー音声」をまとめた、「英語を学びながら、英語で学べる」1冊です。英語を使って勉学・仕事をしたり、最先端の知に関心のある人におすすめの内容です。
【英語で学ぶ大人の社会科】
豪で勤務時間外の「つながらない権利」が承認される【英語で学ぶ大人の社会科】第84回 9/15(日)20時@オンライン
2024年9月15日(日)夜20時@オンラインで開催するワークショップは、BBCに掲載された論考「豪で『つながらない権利』認める法律が施行、勤務時間外の連絡に対応しなくてよいと」を使い、デジタル社会と労働者の権利について英語で議論します。
デジタル社会の進展で労働に関する常識が変わりつつあります。そして、コロナ以降のリモートワークの常態化により、この変化はさらに加速しています。一方、現在、日本国内のニュースで取り上げられている兵庫県知事のパワハラ疑惑の問題でも、知事によるテキスト・メッセージを利用した深夜に及ぶ仕事の指示が問題にされていました。そんななか、世界に先駆けて、オーストラリアで勤務時間外の「つながらない権利」が法律で承認されることになったのです。このテーマについて議論するワークショップの詳細は以下のとおりです。
日時: 2024年9月15日(日)20時~21時30分
場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 見学のみ: 500円、初回参加者:800円~
教材として、以下の英語記事を利用します。申し込みの詳細は別記事で追ってお知らせします。
【教材】
豪で「つながらない権利」認める法律が施行、勤務時間外の連絡に対応しなくてよいと(日本語)
Australians get 'right to disconnect' after hours (英語)
なぜSNSのアルゴリズムは10代の少年に暴力的なコンテンツを見せるのか【英語で学ぶ大人の社会科】第85回 9/29(日)20時@オンライン
2024年9月29日(日)夜20時@オンラインで開催するワークショップは、BBCに掲載された論考「なぜSNSのアルゴリズムは10代の少年に暴力的なコンテンツを見せるのか」を使い、デジタル社会と暴力について英語で議論します。
2024年7月、米国で20歳の少年によるトランプ元大統領暗殺未遂事件が発生しました。この事件に限らず、米国ではネット上の情報により洗脳された少年による学内での銃乱射事件が頻発しています。一方、同時期に、韓国で主に青少年によるディープフェイクを使用したデジタル性犯罪が露見し、大きな社会問題となっています。これは韓国だけでなく、欧州でも過去に同様の問題が報告されています。日本では、やはり未成年者による学内での盗撮とその拡散が報道されており、教育関係者や保護者に衝撃を与えました。
これらの現象に共通するのが、少年らは、少女たちとまるで違うアルゴリズムによる情報をネット上で受け取っており、それがこのような暴力の発生に寄与しているのだという研究結果です。このテーマについて議論するワークショップの詳細は以下のとおりです。
日時: 2024年9月29日(日)20時~21時30分
場所: オンライン
定員: 10名程度まで
費用: 見学のみ: 500円、初回参加者:800円~
教材として、以下の英語記事を利用します。ワークショップの詳細及び申し込みの詳細は別記事で追ってお知らせします。
【教材】
なぜSNSのアルゴリズムは10代の少年に暴力的なコンテンツを見せるのか(日本語)
'It stains your brain': How social media algorithms show violence to boys (英語)
ワークショップ
一連のワークショップの設問は参加申し込み者、サロン会員、有料ニュースレター購読者及び後日発表するnote記事購入者にのみ送付します。過去の【英語で学ぶ大人の社会科】ワークショップと同様の設問を設定しますので、以下のマガジンの2020年4&5月の記事(設問を公開しています)を参考にしてください。
【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会
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ワークショップ【英語で学ぶ大人の社会科】&【英語で学ぶ未完の資本主義】2024年9月の予定|Global Agenda
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