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執筆者の写真Dr. K. Shibata

「本物の英語力」て何?

更新日:2022年2月9日


「英語教育」の必要性が何年も叫ばれているのに、なかなか「本物の英語力」を身に着けることがができない日本人はごまんといます。それは、なぜでしょうか。ツィッターの発信から考えてみました。


なぜ、多くの日本人の英語力は低いままなのか?今更ですが、あまりに現状が変わらないので、記事を書いてみました。その理由は,ずばり「学習目標の問題」「目標にあっていない学習法」「学習量の不足」です。



日本の英語教育

「英語独習法」でも、日本では「何日間で英語がペラペラになる」みたいな本ばかりが売れ、自分が到達したい英語のレベルを意識していない人が多い、と著者は言っていました。


「英語独習法」


「英語独習法」の著者、今井むつみ氏は、英語学習者が目標とする英語レベルは大きく分けて母語の「1. 小学生」「2. 高校生」「3. 仕事・研究で使える」の3段階くらいがある、といいます。しかし、彼女は日本人の英語学習者でこの目標を考えて勉強している人は少ないと分析しています。


私の観察では、多くの日本人の英語学習者は2の高校生レベルか、できれば3の専門職業人(英語でいうところのProfessional*)、或いは研究者として英語が使えるレベルになりたいと思っているようですが、1の小学生レベルの英語学習(英会話)の勉強しかしていない人が多いのではないかと思っています。英語教育者によると、TOEIC満点レベルは英語圏の12歳の人の英語力とほぼ同等だそうです。

あたりまえのことですが、日本の高校生レベルの内容の発言を英語でも発信したかったら、そのレベルの知識の英語語彙と教養は必須です。そのために必要なインプットを飛ばして、英語圏の高校生レベルの英語を書いたり、話せると思っている日本人は多い、と思っています。


英語圏の高校(3年)生レベルの発言とはどのようなものか、以下の「CNN10」のニュースは米国の高校1年生レベルなので、これよりやや高いレベルだと思います。

Global Inflation Fears | May 20, 2021


本物の英語力


英語教育法に関しては、変遷がありますが、自分の経験や様々な専門家の意見を総合すると、「本物の英語力」=「英語圏の高校生以上の英語力」を得るには以下の3つが必要です。


1. 語彙・文法等のスキル


2. 語るべき内容


3. 伝える力


上記のリストでは、純粋な「英語」スキルは1だけで、2は専門知識や教養、時事問題などの「コンテンツ」、3は英語のロジックやレトリックを理解して、自分の意思を伝える力、と言えるでしょうか。日本人がよく受講している場面ごとを想定した「英会話」の練習は、「想定内の会話」には対応可能ですが、実際のコミュニューケーションは「想定外」だらけです。この想定外のハードルを越えられない、そして英語で「語るべき内容」の語彙や表現を知らないから、低い英語力に留まっている日本人が多いように思いました。


本物の英語力を身に着けるには上記の語彙・文法のスキル以外に、自分が必要とする「コンテンツ」を学ぶこと、それを伝える力を身に着けることが重要だということを以下の著書は説明しています。


本物の英語力

著者:鳥飼 玖美子


グローバル・アジェンダが主宰する講座は、グローバル化する現代社会で生活するために必要な「コンテンツ」と「英語の発信スキル」を同時に学ぶことにより「本物の英語力」を身に着けるためのワークショップです。実際、コースの参加者の英語力は飛躍的に伸びています。


以下レベル別に複数のコースを用意しています。


英語中級者向けワークショップ


【無料】「新・日本の論点:Japan Today and How It Got This Way」説明会-1/29 & 2/5(土)20時30分@オンライン|Global Agenda https://note.com/globalagenda/n/nd793f0d3beca


【無料】「SDGs英語ニュースについて議論する」説明会 1/29(土)&2/5(土)21時@オンライン|


英語で議論:The Japan Times活用法|Global Agenda


英語上級者向けワークショップ


【英語で学ぶ大人の社会科】世界の知性が語る現代社会|


*Professionalとは

relating to work that needs special training or education

上記にご案内したように、2022年2月終わりから複数の新しいコースが始まります。ぜひ、貴方も試してみませんか?


「英語で学ぶ現代社会」(無料ニュースレター)



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