9/27 (木)朝英語の会梅田@スタートアップカフェ大阪で利用するThe Japan Times紙の記事が発表されました。テーマは今月の台風で大きな被害を受け、いまだフル稼働には至っていない関西国際空港についてです。今回の政府の対応は適切だったのでしょうか。記事は以下の頁からダウンロードできます。
Let’s discuss damage to Kansai airport
https://www.japantimes.co.jp/life/2018/09/17/language/lets-discuss-damage-kansai-airport/#.W6IysOgzbIV
また、以下の記事の中には、西日本の空の玄関口として、近年観光客の流入と物流の拠点として大きく成長している関西国際空港の経済活動に関する統計が含まれています。
Typhoon Jebi a Hard Blow for Kansai International Airport
https://www.nippon.com/en/features/h00284/#.W5998eYy1TM.twitter
記事の中でも、言及されていますが、関西国際空港が現在の泉州沖に決まった理由はいくつかあります。まず、軍用空港からの転用で関西の国際空港として機能していた伊丹空港が住宅地と隣接していたため、騒音などの問題で夜間の飛行が禁止になり、新たに24時間運営できる国際空港が必要になった事です。そして、関西地域での地域間格差を縮小するために、ビジネスの集積が少ない泉州沖に新空港が建設されることになったのです。
一方、当初から関西国際空港の立地には自然条件の点から根強い反対論がありました。横風の影響を受けにくい神戸空港と違って、本土と一本の橋で繋がっている空港島は、強い横風が吹くと列車の運行にも障害が出ると言われています。また、計画当時はここまで気候変動が進展するという認識はなかったので、空港を取り巻くインフラも含めて、台風に対しての脆弱性も指摘されています。今回の台風被害を受けて、空港までの道路の完全復旧は2019年の5月との発表がありました。
迷走50年、日本の空港「非効率の極み」
https://president.jp/articles/-/20629?page=2
Typhoon Jebi: Japan scrambles to evacuate thousands from Kansai airport
https://www.sbs.com.au/news/typhoon-jebi-japan-scrambles-to-evacuate-thousands-from-kansai-airport?cid=news:socialshare:twitter
また、ハード・インフラへの被害だけでなく、今回の災害で大きな批判を浴びたのが、災害時の空港の管理体制、中央政府・自治体との連携、情報発信などです。
Kansai airport reopens runway 10 days after typhoon flooding
https://www.japantimes.co.jp/news/2018/09/14/national/kansai-airport-reopens-runway-10-days-typhoon-flooding/#.W6JFFugzbIV
関西には豊かな文化と多くの観光資源があり、今まで東京に集中していた投資が観光の発展とともに関西やその他の地方にも向けられるようになりました。今回の災害を契機として、今一度、災害に強いまちづくりを実現したいものです。